2011年12月15日木曜日

優先出走権

古馬が出走するG2競走の大半はG1レースのステップレースとして位置づけられています。そういう意味ではクラシック競走におけるトライアルレースに近い意味がありますが、負担重量が定量ではなかったり優先出走権が定められていない事などが大きな違いでしょう。つまり獲得賞金が足りていない馬は本賞金獲得のために出走するレースとなります。獲得賞金額が足りていないままG1シーズンが来てしまうと、G1競走に向けていくら体調を整えていようがそのレース週には出走除外とされてしまう可能性が高いのです。他のレースへの出走に切り替えたりレース出走そのものをやめてしまう事になりますがG1を目指して調整することなどからそれ以降のレース出走路線にも多くの悪い影響を残すでしょう。有馬記念2011

なのでG1競走を目的にして馬にとって余裕のある予定を組み、体調を調整していくには、できる限り早めの段階で本賞金獲得しておく必要があるのです。本賞金を獲得するのに必要なのは2着までに入線する事です。人気投票によって決まる宝塚記念競走や有馬記念競走を除き、古馬G1レースには優先出走権はなく(海外招待馬を除く)本賞金獲得額の順番でレース出走ができるわけです。G2競走には強豪馬の調子を調整するために下級条件レースから格上馬の賞金加算目的なのかをしっかりと判定する事が大事です。有馬記念予想

また同じくG1競走に向かっている馬でも、様々な経緯のレースがあります。例として天皇賞秋(芝左2000m)レースのステップレースとしては主流は毎日王冠(芝左1800m)レースと京都大章典(芝右2400m)です。しかし8月に開催される札幌記念(芝右2200m)レースなどそれ以外のG2レースを過程とする陣営もあります。こういったレースの本来の目的との関連度はこれまでの競馬の歴史をも振り返る必要がありますし、不調続きのステップレースをした馬のこれまでの状況を反転させるほどの見た目を出せているかなどもこれらの本番で注目されます。
さらに加えておくと、G2競走でも飛びぬけた実力を披露する馬も存在するということです。たとえばスーパーホーネットという馬は安田記念レースで一番人気となった事もある実力馬ですがG1レースでの勝利は一度もないのです。しかしG2競走では4回の勝利があり確かな実力を持つウォッカにさえ勝利したこともあるのです。G2競走で最多勝記録6回を持っているバランスオブゲームという馬もG1競走での勝利はありません。こういった馬はG2チャンピオンなどと揶揄されたりもしますが1400~1800mといった短距離から中距離が得意条件としている傾向があります。

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